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チームがまとまらない現場を変える|自分で動くチームを育てるリーダーの関わり方

「改善が続かない」「会議で話しても物事が進まない」そんな悩みを抱える現場は少なくありません。
チームがまとまらない原因は、情報共有の不足や個人頼みの仕事の進め方など、どの現場にも共通しています。結果として、安全や品質の優先順位が人によってバラバラになり、チーム全体の力が出し切れなくなってしまうのです。

本記事では、まとまりのない現場で何が起きているのか、そしてリーダーが今日から実践できる関わり方をまとめて解説します。

目次

なぜチームはまとまらないのか

「会議で決めても行動が続かない」「もっと自発的に動いてほしい」と感じる背景には、個人頼みの文化が根付いています。つまり、全員が同じ目標や優先順位を共有していない状態です。

このとき、次のような状況が起きます。

・安全を優先する人
・納期を最優先にする人
・自分の担当だけをこなせば良いと考える人

それぞれが別のゴールに向かって動くため、真面目に努力していてもチームとして噛み合わず、「頑張っているのに報われない」という空気が生まれます。

リーダーがやるべきこと

・チーム全体を客観的に見る
・「どこに向かうのか」の方向性をそろえる

方向性がそろえば、チームの動きは自然に整い始めます。そのための第一歩として、まずチーム全員と目的を共有することが重要です。

モチベーションを生む“目的の共有”

方向性がそろっていないチームでは、各自がバラバラのゴールに向かうため、努力が噛み合わずモチベーションも下がってしまいます。こうした状態を改善するために、まずリーダーは目的を明確に示し、全員で共有することが必要です。「何のために取り組んでいるのか」が分かれば、行動に迷いがなくなります。

取り組み例

・部署ごとに「今月の実行目標」を話し合い、月末に発表する
例:今月の売上〇円達成する、手戻り件数0件など

・共有スペースに “今日やること” を書き出し、進捗を見える化する
例:現場作業内容と所要時間、担当者ごとの抱えている案件数を表示

・現場での作業前ミーティングにて、本日のゴールを共有する
例:お昼までにココまで、夕方までにココまでやると決め、お昼すぎに一度状況確認ミーティングをしてゴールを再設定する

小さな共有でも、 「自分の行動がチームの成果につながっている」という実感が生まれ、モチベーションが自然に続きます。リーダーは指示だけでなく、「どちらがやりやすい?」と選択肢を示し、メンバーが自分で動ける環境を整えることが重要です。

根性や個人の努力に頼る文化から脱却する

目的が共有できても、個人の頑張り任せのままでは改善は長続きしません。属人化や手戻りを防ぐため、しくみづくり が不可欠です。

改善を定着させるしくみ例

・作業の標準化:チェックリストやマニュアルで新人もベテランも同じ基準で作業
・ミス・トラブルの共有:ヒヤリ・ハットや失敗事例を掲示して再発防止
・定期確認と改善サイクル:作業手順を定期的に見直し、品質と効率を安定
・トラブル対応のしくみ化:対応方法や履歴を共有し、属人化を防止

小さなしくみでも、全員が同じ基準で動ける環境が整えば、改善は習慣化されます。

一体感を生む“見える化”のしくみ

一体感は気持ちだけでなく、情報が見える状態から生まれます。逆に見えない状況というのは、すべての状況が口頭だけで伝えられ、紙やデータ、文字などで表示されていない状況です
取材したある現場では、口頭のみの指示を「うわさレベル指示」と定義しています。

見える化で共有すべき情報

・誰がどの作業を担当しているか

・進捗状況や問題箇所

・どこに支援やフォローが必要か

これらが見えるだけで、助け合いや協力が自然と生まれます。

取り組み例

・ホワイトボードで「今日の作業・進捗」を共有
・改善策やトラブル対応を掲示して全員で把握

リーダーが情報整理や改善策の検討に関わる姿勢を見せることで、「同じ方向に向かっている」という一体感が育ちます。

リーダーとしての関わり方の第一歩

自律して動くチームづくりのカギは、リーダーの関わり方です。指示だけでなく、方向を示し、見本を見せる存在であることが大切です。

今日からできる行動例

・選択肢を示す:「どう思う?」より「どちらがやりやすい?」と問いかけ
優先順位の調整:手戻りや詰まりを防ぐため、進捗に応じて仕事の順番を調整
学びの共有:ヒヤリ体験や改善ポイントを全員で共有する文化をつくる

こうした関わりを積み重ねることで、「この人となら動ける」という信頼が生まれ、チームは自律的に動き始めます。

まとめ

チームがまとまらない原因は次の3つです。

・情報共有の不足

・個人頼みの文化

・指示待ちの習慣

これらを解消する鍵は、リーダーが 見える化・共有・しくみ化 を進め、全員が目的に向かって動ける環境を整えることです。小さな行動の積み重ねが、モチベーションが続く自律型チームを生み出します。
チームが動き始める第一歩は、情報共有と目的の見える化です。

ただし、仕組みを整えるだけでは「人の気持ち」は動きません。
次回の記事「相談できるチームが事故を防ぐ!1on1でつくる“止まらない”安全現場」では、“相談できる雰囲気づくり”が安全を守るカギになる理由と、リーダーができる安全な現場づくりのコツを紹介します。 

よくある質問(FAQ)

現場が忙しくてミーティング時間が取れません

5分の共有でもOK。「時間の長さ」より「続けるしくみ」が大切です。

意見が出ないときの促し方は?

「どちらがやりやすい?」のように選択肢を示すと話しやすくなります

チームの方向性がバラつくときの対処は?

掲示板やホワイトボードで「今、何を目指しているか」を共有しましょう

成功事例を他部署に展開するには?

「成功の理由」ではなく「成功した場面」を共有すると再現性が高まります

チーム力向上の成果はどう測る?

ミス件数や報連相の遅れ、改善提案数など“行動の変化”で評価します

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